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6.1 バリデータ構成と運用の二面性

DEPプロトコルでは、ブロックチェーンとしてのセキュリティ(分散性)と、アプリケーションとしての処理能力(実用性)を両立させるため、バリデータに合意形成とノード実稼働(ワークロード)を分けた運用ルールを設けています。
【基本構成】
  • バリデータ総数: 約100
  • 物理サーバー(オペレーター)総数:バリデータ数に応じて最適なワークロードを提供できるサーバオペレータを分散的に配置
バリデータは以下の通り「合意形成」と「実務」で異なる動きをします。
① 合意形成(Consensus)における役割:Ethereum型 ブロック生成や承認(アテステーション)といったブロックチェーンのセキュリティに関する作業は、Ethereumと同様に各バリデータが独立して行います。 1台の物理サーバーに同居していても、バリデータはそれぞれ個別の「秘密鍵」と「投票権」を持っています。ブロック生成の順番は持ち回り(ラウンドロビン等)で回ってきたり、承認投票はそれぞれ署名を行ったりすることで、ネットワークの分散性とセキュリティを担保します。
② モジュール実行(Workload)における役割:共同作業型 AIデータの検証やDePINの制御といった、DEPプロトコル独自の「重い実務」に関しては、バリデータが1つのチームとして共同で作業を行います。 これらのタスクは高い計算能力を必要とするため、個別に処理するのではなく、共有している高性能サーバーのリソースを使って処理を実行します。 プロトコル上では「バリデータの共同成果」として記録され、発生した報酬はバリデータ(ライセンスホルダー)に均等に分配されます。各バリデータの報酬機会は均等になるように調整されます。ただし、独自のバリデータ評価システムによって重みづけを行う場合もあります。

6.2 分散型データ検証ソフトウェアセールス

DEPプロトコルのエコシステム本格稼働(2026年11月予定)に向け、ネットワークの基盤を支える企業パートナーを募集し、専用の検証ソフトウェア(ライセンス)の販売を開始します。
本ライセンスを購入・運用する企業は、DEP Chainのトランザクション処理およびデータ検証業務への貢献対価として、継続的なDEP報酬を獲得する権利を得ます。

① 製品概要

本製品は、DEP Chainのバリデータとしてネットワークに参加し、報酬を得るための権利(ライセンス)と、それを実行するためのソフトウェアパッケージです。
項目
内容
製品名
DEPプロトコル・分散型データ検証ソフトウェア (企業向けライセンス)
権利内容
・DEP Chainにおけるブロック生成権および投票権 ・モジュール実行(データ検証業務)への参加権 ・上記に伴う報酬(DEPトークン)の受領権
※販売スケジュール、販売詳細については別途公開してまいります。

②ロードマップ

購入から収益化開始までのスケジュールは以下の通りです。本格稼働までの期間は、テストネット環境での動作検証や、ハードウェアの調達・セットアップ期間として充てられます。
  • 2026年 1Q: 販売開始(プレセールス)
    • ライセンス販売およびパートナー企業のオンボーディング開始
  • 2026年 3Q: セットアップ期間
    • 物理サーバーの構築、ソフトウェアのインストール、テストネットでの接続試験
  • 2026年 11月: メインネット本格稼働(収益化開始)
    • DEP Chain稼働開始。以降、ブロック生成とデータ検証業務に応じた報酬(DEP)が日々発生します。